今日から明日にかけて台風が山梨県にもやってきます。
各地の農作物への被害が懸念されています。
その一方で、かなり久しぶりのまとまった雨になります。
この春に植えた苗達が苦しそうだったので、その面では少しほっとしています。
今日は「誘引」という作業を行いました。
今年伸びた枝をぶどう棚にテープで固定します。
強風であおられるとぶどうの枝が折れてしまう恐れがあるので、
台風を迎えるための大切な作業です。
山梨県は夜に最接近するという予報でしたが、
昼過ぎから生暖かく強い風が吹き始めて少し焦りながらの作業でした。
休憩をとらずにガシャガシャと(ホチキスのような道具で留めます)やっていたら、
ぶどうの変化に気づきました。
巻きひげが動き出したんです。
ぶどうは枝のところどころから細いつる(巻きひげ)が出ていて、
それを周辺にあるものに巻き付けることによって自身を安定させています。
その巻きひげがつかまるところを求めて弧を描き始めたんです。
もちろん、非常にゆっくりとした動きなのでただ見ていてもわかりませんが、
長時間同じ畑で作業をしているとその変化に気付きます。
強風でゆすられてピンチを覚えたのでしょう。
ぶどうの生きる意志を感じました。
がんばってるのは自分だけじゃないと思ったらなんかちょっとうるっときてしまいました。