※写真は挿し木の芽が出た2015/5月当時のものです。ぶどうの生命力におどろきです。
2015年が終わり、2016年が始まりました。
2015年は4月・梅雨・お盆明けから9月の間にとにかく雨天が続き、一方、5月・梅雨明けからお盆前まで・10月の間については晴天が続き気温が平年より高いという状態でした。
雨の時期と晴れて高温の時期がくっきりと分かれていて、私もぶどう達もだいぶ苦しめられました。
そんな状況で、お盆前の連日35度超えを耐えて色づいてくれた巨峰たち、9月までの遅れをなんとか10月に取り戻してくれたカベルネたち、本当によくがんばってくれたと思います。
2015年のぶどうは、耐えに耐えた熱を持った味がしました。
2シーズン目となる2016年の千葉ぶどう園、少し方向性を持って進んでいきたいです。
農業を始めてからたくさんの農業者にお会いして話をさせていただきました。その中でぼんやりと感じていたことがあります。
それは、「認められたい対象がそれぞれである」ということです。
ぱっと見同じように農業を行っているようであっても、見ている方向が違うなと感じることがあります。
両親、先輩、仲間、後輩、尊敬する師匠、売り先の担当者、あるいは自分自身、自然そのもの? などその対象はさまざまです。
その中で私達夫婦はやっぱり、お客さん、に認められたいということで一致しました。
1シーズンを終えたところでの2人の素直な思いです。
念のためですが、他がだめだとか間違っているなどというつもりはありません。私もサラリーマンをしていましたから、上司や同僚に認めてもらいたくて頑張って立派な成果を残そうという気持ちはすごく理解できます。
初めてのシーズンで肉体的にも精神的にもきつい時期というのはやはりありました。その中で、お客さんから感想を頂いたり、注文をいただいたりすることで気力を満タンにすることができました。
頂いた感想について2人であれこれ話をする時間が本当に幸せでした。
千葉ぶどう園は今後何十年にもわたって続けていく農家です。
お客さんの人生のステージもどんどん変わっていくことと思います。その中で愛され続けていく農家であるために、近くだけでなく、時々は遠くも見て進んでいこうと思います。