千葉ぶどう園は2025年2月をもって10周年を迎え、私は昨年には50歳となっていました。
当時の移住就農の主流であった、思想やライフスタイルに立脚した農業に希望が持てず、「仕事としての農業」に挑戦するためのラストチャンスとして山梨にやってきたのが39歳の時でした。
現在、就農時に未来の目標としていた売上の金額にも手が届き、2人と2匹が笑顔で11年目を迎えられたことに喜びと安堵を覚えます。
開園以来、千葉ぶどう園は働く同年代の皆さんの支えとして在ることを信条として続けてまいりました。
この10年で社会のあり様も大きく変わり、前線にいる40代・50代にはより世の中の皺が寄せられているようにも感じます。
ただ、皆さんが家庭や職場での役割を終え、自由を得て新しい世界で活躍し始める、そのような未来もそう遠くないような気もしております。
千葉ぶどう園はこれからも10年20年とぶどうをつくり続けてまいります。
そんな道の途中で皆さんと笑顔でお会いできることを楽しみにしつつ、10周年のご挨拶に代えさせていただきます。
園主 千葉祐彦