いよいよ、千葉ぶどう園の初めてのワインがデビューします。
昨年の2015年に収穫したカベルネ・ソーヴィニヨンを1年間タンクで寝かしたワインです。
私たちが就農して出会った初めての成園が今のカベルネ・ソーヴィニヨンの畑でした。
この畑からとうとうワインが生まれる。このことがとてもとても感慨深いです。
2015年はぶどうの糖分が上がる生育期、着色期に気温も低く、日照時間が足りず、多くのぶどう農家さんがぶどうに色が付かず、糖度が上がらず苦労した年でした。
そんな中、新米ぶどう農家の私たちも四苦八苦しながら、ぶどうたちと向き合った1年でした。
私たちのカベルネ・ソーヴィニヨン(以降、カベちゃん)は、収量を抑えて摘房を多く行ったためか、色づきはなんとか進んでくれましたが、なかなか糖度がワインにするのに十分な値まで上がらず、粘って粘って収穫しました。結果、ワイナリーさんで絞られたカベちゃんの発酵前のジュースでは糖度が十分にあることが分かり、とてもホッとした記憶があります。
そんなぶどう人生を送ったカベちゃんは、とてもかわいらしいフルーティーな香りのする、けれどカベルネ・ソーヴィニヨンらしいタンニンからくる渋みや、スパイスの味もする魅力的なワインになりました。
2015年の山梨県韮崎市穂坂町で獲れたカベルネ・ソーヴィニヨンでできた無濾過の生ワイン。
畑のある上今井地区の頭文字「K」と畑の標高493mを取って「K493」と名付けられました。
ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。